My Diary

　「面白おかしくもないのに笑顔になれるか」としかめっ面をされている方が多いのは残念です。面白いから笑顔になるのもありますが、ニコニコしているから幸せになる、嬉しくなる、ということが多々あります。それを踏まえて笑顔の効用を三つご紹介しますと、
　一つ目は、道を聞くときでも笑顔の方に尋ねるように、誰でも笑顔には安心しますので、人とのコミュニケーションがとりやすくなります。
　二つ目、顔の表情の筋肉が刺激されると脳は簡単に騙され、楽しいと認識して、幸せホルモンを出しますので、自分も嬉しく楽しくなります。
　三つ目は、その幸せホルモンによって免疫細胞が活性化され、病気にかかりにくくなります。
　昔、いじめにあって人と口がきけなくなっていた時、鏡を見るとそこにはブスの語源のままの、毒で侵されたのっぺらぼうの顔が映っていました。元々美人でもないのに、こんな顔では誰も相手にしたくないよね、と我ながら愕然としました。
　これではいけない、と口角（唇の端）をあげてみるのですが、ぎこちない泣き笑いにしかなりません。その夜から頬をマッサージをして、無理やり口角をあげる稽古を何度もしているうちに、緊張もほぐれ、だんだん笑顔が自然になり、挨拶を返して下さる方が一人増え二人増え…。気が付くと周りの人との会話も普通にできるようになっていました。更に病気がちだった体も元気になり、たかが笑顔、されど笑顔。「笑う門には福来たる」と思ったものです。
　様々なことで、人間関係がうまくいかないと大勢の方が悩んでいらっしゃいますが、落ち込んでいても辛くなるばかりです。そんな時ちょっと鏡を見て、口角をあげる練習をしてみてはいかがでしょうか。最初は心がついていきませんのでぎこちなく感じますが大丈夫。続けていると、幸せホルモンで自然な笑顔になり、実際に幸せを連れてきてくれます。
　だまされたと思って笑顔を心掛けてみてくださいませんか。その笑顔が、皆さんに沢山の福をもたらして下さることを祈っております。