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2023.02.08 11:24

五分の魂

 生物はみな、生きるために自分の命を守ろうとし、その意識が人間となっても強く、更に自分の尊厳を傷つけられると、猛烈に反発するものです。
 言っている方ではそんなに強く思っていなくても受ける側にしてみれば「許せない!」という気持ちになってしまいますね。いさかいのほとんどはそのプライドを守りたい一心で家庭内の紛争はもとより、戦争にさえなってしまいます。
 神様の視点からそれを見たら、一寸の虫が五分の魂を守ろうとしてケンカをしているように見えるのではないでしようか?
 みな同じ神様の子供達なのに、と悲しい思いになっていると思います。
 五分の魂の中に頂いている神心を少し思い出して「この怒りは何から発生しているのだろうか」と考えてみませんか?
 相手の言葉尻や態度に反応しているだけかも‥。「ここで相手に売り言葉に買い言葉にして、相手の五分の魂をふんずけたら更にエスカレートするのでは?」と、ちょっと立ち止まれば、それ以上神様の悲しがる言葉を出さなくて済むのではないでしょうか?
2023.01.08 20:17

素敵に歳を重ねる

 若い方はご存知ないかも知れませんが、昔は新年で一つ年を取りました。いわゆる数え年ですね。
 大晦日に「お年取り」という行事があり、忙しい中でも一家が集まって神棚にその年のお礼をしたあと、お正月のお料理やブリ(大きくなるに連れて名前を変えるので、出世魚と呼ばれ、縁起がいいと言われた)等の縁起物をならべて、無事に年を重ねるお祝いをし、元旦になると、神様に今年の無事を祈念したあと、「はい、あなたは何歳だね、おめでとう」とお年玉を親から貰ったものです。

 そして、12月生まれの父は毎回「私は生まれてすぐ2歳になってしまい、皆よりいつも歳を取るのが早く損をした気がしたものだよ」と言っておりました。
 その父は晩年、「歳を重ねるのが楽しみになったよ。神様に近づくことが出来るから。身体が動かなくなっても、皆のことを祈ることが増え、拝む力が強くなってきたような気がするから‥。雑念がなくなってきたのかな」と申しておりました。

 毎年、お正月になるとそれらの光景を思い出します。
 まだまだですが、私もそんな風に人の幸せを祈れるように歳を重ねたいものだと思います。
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